歩いて環境に貢献できるアプリ「Pucre」、PBADAOからaoraとして事業独立。陸上の大迫傑選手がファウンダーに
「Pucre」、PBADAOからaoraとして事業独立
Web3ウォレットなどブロックチェーン関連事業を展開する株式会社PBADAOから独立し、aora(アオラ)株式会社が設立されたことが7月15日発表された。
aoraは、2024年よりPBADAOが展開していた、歩いて環境に貢献できるアプリ「Pucre(プクレ)」と、カーボンクレジット・トークン「PUC(Play User Credit(Coin)」事業を引き継ぎ、拡大に注力していくとのこと。
「Pucre」は歩くことで、自然環境に自動的にファンディングされるポイント(PUC)を受け取ることができるソーシャルファイナンスアプリ。ユーザーは複雑なタスクではなく、「歩く」という日常的に実施されるアクションで環境に貢献できる。
ユーザーが受け取った「PUC」はアプリ内の「Pucre Market(プクマ)」で利用できる。その「PUC」はカーボンクレジットが裏付けとなっており、事業者が「Pucre Market」を通じて顧客接点を生み出しながら、ポイントを受け取り、カーボンクレジットを調達することができる仕組みだ。
そしてaoraは、外部の企業に向けてこの「PUC」のエコシステムをPaaS(Platform as a Service)として提供する。企業は自社のアプリなどのサービスにこの仕組みを導入することで、適正価格でカーボンクレジットを調達しつつ、ユーザーへの価値提供が可能だという。
なお「Pucre」の基盤技術は、ブロックチェーンなどWeb3技術と、ユーザー主権の認証などが組み込まれていると発表されている。編集部が利用するブロックチェーンについて確認したところ、現在では非公開だが今後時期を見て公表予定とのことだ。
これまでも「Pucre」を活用した取り組みは複数実施されてきた。京都府庁のイベント「京都環境フェスティバル」への導入や、東急および東急不動産SCマネジメントと連携した渋谷区内におけるグリーンエコシステムでの活用、また東京都の補助事業に採択された清水建設や渋谷区との実証実験などがある。
なおaoraの代表取締役には、PBADAOの共同代表である堀井紳吾氏が就任した。堀井氏は今回の発表にあたり、以下のようにコメントしている。
『aora株式会社は、「社会貢献が経済活動を支える未来」を創造するという壮大なビジョンを掲げ、この度発表できることを大変嬉しく思います。現在のカーボンクレジット市場は、寄付や補助金など不均衡な負担によって成り立っており、持続可能性に課題を抱えています。また、転売や品質の問題など多くの課題を抱え、本来の目的である環境保全への貢献を阻害しています。私たちは、持続可能な気候変動問題の解決に向け、自立した資金循環を生み出すためのエコシステムを構築しました。当社のエコシステムは、世界初となる“CtoBモデル”の「PUC」エコシステムを通じて、これらの課題を解決し、環境貢献が経済活動を活性化させる新たな循環を生み出します』
aoraファウンダーに大迫傑選手が就任
またaoraのファウンダーとして、これまで3回連続でオリンピックに出場実績のある陸上長距離種目選手の大迫傑氏が就任したことも発表された。
大迫氏は、ランニングを通じた地域活性化や次世代育成など幅広い活動に取り組む一方、競技者として地球温暖化を肌で感じる中で、自身の子どもたちを含む次の世代がこれから直面していくであろう環境課題に強い関心と問題意識を抱くようになり、「Pucre」の事業理念に深く共感したという。大迫氏は今後同社で、「Pucre」の事業のPR、マーケティング、アライアンスなどを担っていく予定だという。
大迫氏は今回の発表にあたり、以下のようにコメントしている。
『自分自身、自然と戦うアスリートとして世界中で活動する中で、地球温暖化の影響を肌で感じ、深く危機感を抱くようになりました。私の子どもたち、そして次の世代が直面するであろう環境課題を目の当たりにし、何かしなければという強い思いが募りました。そんな中、「Pucre」が提唱する「社会貢献活動が経済を支える未来をつくる」という独自のビジョンと、カーボンクレジット市場の変革を通じて環境貢献を推進するCtoBモデルに心から共感し、この度ファウンダーとして参画を決意いたしました。 社会貢献が義務ではなく、誰もが楽しみながらポジティブに取り組める未来を、「Pucre」と共に創造し、持続可能な社会の実現に貢献してまいります』
なお今後aoraは、全国のゼロカーボンシティの実現に向け、環境価値が循環するエコシステムをまちづくりに活用するプロジェクトをリリース予定とのこと。また、大手メーカー企業が取り組むスマートシティなどとの「PUC/Pucre」を活用したプロジェクトも予定されているという。
参考: PRTIMES ・ Pucre
関連するキーワード
歩いて環境に貢献できるアプリ「Pucre」、PBADAOからaoraとして事業独立。陸上の大迫傑選手がファウンダーに
この記事の著者・インタビューイ
大津賀新也
「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。
「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。
合わせて読みたい記事
免責事項:本記事の内容はあくまでも筆者の意見を反映したものであり、いかなる立場においても当プラットフォームを代表するものではありません。また、本記事は投資判断の参考となることを目的としたものではありません。
こちらもいかがですか?
TANSSI セービングに申し込んで15%のAPRを獲得しよう
先物取引と取引BotにTACUSDTが登場
先物取引と取引BotにVELVETUSDTが登場
Bitget現物BotにPUMP/USDTが加わります
暗号資産価格
もっと見る








