Phantomがハイパーリキッドと連携、永久先物取引機能の提供

大手Web3ウォレットプロバイダーのPhantomは8日、EUの顧客を対象に、ウォレット内での無期限先物取引を 開始した。

機能の提供は段階的に行われ、今後数週間で対象ユーザーが拡大される予定だ。

ハイパーリキッドとの提携

この新機能は、DEXのハイパーリキッド（HYPE）との提携によって実現した。

ユーザーは、Phantomウォレットのインターフェースから直接、100以上の 暗号資産（仮想通貨） 市場で取引できる。

最大40倍のレバレッジ取引に対応しており、より柔軟な戦略が可能となる。

取引には、ハイパーリキッドの流動性インフラが活用され、契約の執行や決済がスムーズに行われる。

またユーザーは、 ソラナ（SOL） で資金を入金すると、取引に使用されるUSDCへ自動的に変換される仕組みだ。

これにより、クロスチェーン取引の手間が省ける。資産は利用者のウォレット内に留まるため、セキュリティも確保される。

モバイル中心の設計と段階的なサービス展開

Phantomは、モバイルファーストの体験を重視している。

利用者は数ステップで、 ビットコイン（BTC） やイーサリアム（ETH）、SOL、ミームコインなどの資産でロングまたはショートのポジションを建てられる。

リアルタイムのデータ追跡やポジション管理は、ウォレットのホーム画面に統合されている。

また、レバレッジ取引特有のリスクを軽減するため、ストップロスやテイクプロフィットといった自動ポジション管理ツールも搭載されている。

今回の機能拡充は、ウォレットのセキュリティを維持しつつ、デリバティブ取引分野へ進出する同社の戦略を明確に示している。