ミームコイン「BONK」1週間で6割高　ETF期待とテクニカル指標が追い風

暗号資産のミームコイン「BONK（ボンク）」が足元で急伸している。過去1週間でおよそ60％上昇し、投資家の間で再び注目を集めている。背景には、 暗号資産ETF（上場投資信託）に対する期待感 の高まりや、テクニカル分析上の「ゴールデンクロス」出現への思惑がある。

ただ、現在の価格水準は、0.00002840ドル付近に控える重要なレジスタンス（上値抵抗線）に差しかかっており、これを明確に上抜けできるかが短期的な焦点となっている。急騰の一因となった投機的なセンチメントが継続するかどうかが、今後の値動きを左右しそうだ。

取引所フローが供給減少を示唆

アーカムの1年間のBONKネットフローチャートは、持続的な負のネットフローを示しており、これは取引所から出ていくBONKが入ってくる量を上回っていることを意味する。これは典型的な蓄積パターンであり、売り圧力ではない。

BONKネットフロー1年: アーカム

しかし、過去30日間にズームインすると、トレンドはそれほど激しくない。ネットフローは依然として負であるが安定しており、パニックによる退出ではなく、中立から上昇傾向のポジショニングを示している。

BONKネットフロー30日: アーカム

要するに、売りはすでに数ヶ月前に行われた。現在見られるのは、供給の逼迫が静かに形成されており、 最近のセンチメント がスポット流入が追いつくよりも速く価格を押し上げている。

現在、強気派が優勢

BONKのエルダー・レイ・インデックスは上昇傾向に転じ、強気の力が弱気の圧力を上回った。買い手が再び主導権を握っている兆候。

BONK強気弱気パワー: TradingView

エルダー・レイ・インデックスは、価格動向と移動平均を比較して強気と弱気の強さを測定する。プラスの読み取りは買い手が優勢であることを意味する。

50/200 EMAゴールデンクロスが真の引き金か

注目すべき指標の一つは、50日EMA（オレンジの線）が200日EMAを上回ろうとしているゴールデンクロスオーバーの出現。EMA、すなわち指数移動平均は、単純平均よりも価格トレンドを敏感に追跡する。短期EMAが長期EMAを上回ると、しばしば上昇のシグナルと見なされる。

BONK価格とEMAクロスオーバーの可能性: TradingView

このクロスオーバーが今後数日で確認されれば、BONKは0.00002840ドルの抵抗を突破し、0.00003600ドルまたはそれ以上を目指す可能性がある。

BONK価格、1年間の下降ウェッジを突破

BONKの価格は、日足で1年間続いた下降ウェッジを正式に突破した。このパターンは通常、上昇反転のセットアップと見なされる。価格が0.00001550ドルを上回ったときにブレイクアウトが始まり、数ヶ月にわたる低い高値と安定したサポートの間での圧縮後の強さを確認した。

BONK価格分析: TradingView

現在、BONKは0.00002203ドル付近で統合しており、0.00002389ドル付近の重要な抵抗ゾーンのすぐ下に位置している。短期的なもう一つの重要な抵抗レベルは0.00002577ドルである。このバンドをボリュームと共に突破すれば、次の上昇目標は0.00002840ドル、その後は0.00003670ドルとなる。

特に、0.00002840ドルから0.00003670ドルの間には強い抵抗ポイントがあまりない。

現時点では、構造は継続を支持しているが、強気派は0.00002577ドルから0.00002840ドルをクリーンに突破する必要がある。 

もしBONKが0.00001806ドルを下回ると、ブレイクアウトは勢いを失う。0.00001435ドルを下回ると、反転失敗が確認され、ウェッジパターンが疑わしくなる。