Bitget App
スマートな取引を実現
暗号資産を購入市場取引先物BotsBitget Earnコピートレード
米アリゾナ州知事、押収した暗号資産の管理目的とした準備基金設立法案に拒否権行使

米アリゾナ州知事、押収した暗号資産の管理目的とした準備基金設立法案に拒否権行使

neweconomy-news (JP)2025/07/03 10:42
著者:一本寿和

アリゾナ州知事が法案HB2324を拒否

米アリゾナ州のケイティ・ホブズ(Katie Hobbs)知事が、犯罪捜査で押収された暗号資産(仮想通貨)の管理を目的とした準備基金の設立を定める法案「HB2324」に拒否権を行使した。同知事が7月1日に公式書簡(veto letter)を発出した。

ホブズ知事は法案「HB2324」を拒否した理由について「押収資産を地方の管轄から取り除くことで、州と連携してデジタル資産の押収に取り組む地元法執行機関にとっての協力や動機を失わせる結果となる」と拒否権通知書で説明した。

法案「HB2324」では、押収された暗号資産のうち最初の30万ドルは、州の反組織犯罪対策回転基金に当てることが定められていた。30万ドルを超えた後は50%が同回転基金、25%が州の一般財源、残りの25%が「ビットコイン(BTC)およびデジタル資産準備基金」にそれぞれ配分されることが提案されていた。つまり同法案は、押収資産を州で戦略的に保有し、将来の公共事業や財務的余力に充てようとする政策だ。ただし押収資産を州で保有することで、地元警察などが押収資産を管理できなくなり、有効活用する機会も失われる。そのため、今回ホブズ知事は拒否権を行使したというわけだ。

なお今回の知事による拒否により法案「HB2324」を成立させるには、上下両院でそれぞれ3分の2以上の賛成による再可決が必要となった。この法案は今年5月に下院で一度否決されたものの、その後上院で再審議され、6月下旬には下院で34対22の賛成多数により可決されていた。

また法案「HB2324」が拒否されたことで、州で押収した暗号資産を「ビットコインおよびデジタル資産準備基金」に分配する仕組みが見送られることとなった。

なお同法案とは別に、5月7日に州の未請求財産制度に暗号資産を含める法案「HB2749」が成立した際にも「ビットコインおよびデジタル資産準備基金」は設立されている。この基金は、長期間放置され未請求とみなされた暗号資産のほか、エアドロップやステーキング報酬などのデジタル資産を保管・管理できる体制を目的としている。

参考: ケイティ・ホブズ知事 ・ アリゾナ州1 ・ アリゾナ州2
画像:PIXTA

関連ニュース

  • 暗号資産を州財政に組み込む動き進む。米アリゾナ・ニューハンプシャーで法制化相次ぐ
  • テキサス州知事、ビットコイン準備金を恒久的に保護する下院法案に署名
  • 米テキサス州の下院議員、ビットコインを準備金とする法案提出
  • 日本政府、準備金のビットコイン導入について「検討を考えていない」
  • 香港立法会議員、「ビットコインは財政準備金に導入する価値がある」と協議進める意向示す

関連するキーワード

#BTC

この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

前の記事 ビットコインL2「Botanix」、メインネットローンチでDeFiエコシステム構築へ 次の記事 ベルギー大手KBC銀行、個人向け暗号資産投資サービスを年内にも提供か=報道

合わせて読みたい記事

ベルギー大手KBC銀行、個人向け暗号資産投資サービスを年内にも提供か=報道 ベルギー大手金融機関KBC銀行が、暗号資産(仮想通貨)投資サービスの提供に向けて準備を進めていると、仏メディア「ザ・エコーズ(Les Echo)」が7月2日に報じた
一本寿和 ニュース
ビットコインL2「Botanix」、メインネットローンチでDeFiエコシステム構築へ ビットコイン(Bitcoin)ベースのブロックチェーン「ボタニクス(Botanix)」の開発チームであるボタニクス・ラボ(Botanix Labs)が、同チェーンのメインネット正式ローンチを7月1日に発表した
田村聖次 ニュース
ユーロ建てステーブルコイン「EURAU」、ドイツ初のBaFin認可でローンチ 資産運用会社のDWS、マーケットメイカーのフロートレーダーズ(Flow Traders)、デジタル資産企業のギャラクシー(Galaxy)の3社によるジョイントベンチャー「オールユニティ(AllUnity)」が、ドイツの金融監督当局バフィン(BaFin)から電子マネー機関(EMI)ライセンスを7月1日付で取得したと、翌2日に発表した
髙橋知里 ニュース
イーサリアム新財団「ECF」設立、トークンレスな中立プロジェクト支援へ。ETH価格1万ドル到達の目標も イーサリアム(Ethereum)関連の新たな取り組みとして、「イーサリアム・コミュニティ財団(Ethereum Community Foundation:ECF)」が設立された
髙橋知里 ニュース
リップルが全米銀行免許を申請、FRB口座で「RLUSD」準備金の直接保管の計画も 米暗号資産(仮想通貨)企業リップル(Ripple)が、米国内でナショナルバンク(全国銀行)の免許取得を申請していることが明らかになった
大津賀新也 ニュース
ドイツ大手銀行グループSparkassen、来夏に個人顧客向け暗号資産取引サービス導入か=報道 ドイツ大手銀行グループのシュパーカッセ(Sparkassen)が、個人顧客向け暗号資産(仮想通貨)取引サービスの導入を計画していることが、「ブルームバーグ(Bloomberg)」により6月30日に報じられた
一本寿和 ニュース
米国初のステーキング対応ソラナ(SOL)現物ETF取引開始、カストディにAnchorage Digital採用 米国初のステーキング対応ソラナ(SOL)現物ETF(上場投資信託)「レックス-オスプレイSOL+ステーキングETF(REX-OSPREY SOL + STAKING ETF)」が、7月2日に米証券取引所シーボーBZX取引所(Cboe BZX exchange)で上場および取引開始された。上場同日に同ETFを立ち上げたレックスシェアーズ(REX Shares)がXで発表した
一本寿和 ニュース
OpenAI、トークン化株式におけるロビンフッドとの提携を否定 米オープンAI(OpenAI)は、米ロビンフッド(Robinhood)が今週発表したストックトークン(株式連動型トークン)に関して、一切提携しておらず関与していないと7月2日に表明した
大津賀新也 ニュース
【7/2話題】JOCのバリデータにPacific Meta、金融庁がステーブルコイン分析調査報告、北國銀行がSoftPOSソリューションなど(音声ニュース) ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。
あたらしい経済ポッドキャスト Sponsored
0

免責事項:本記事の内容はあくまでも筆者の意見を反映したものであり、いかなる立場においても当プラットフォームを代表するものではありません。また、本記事は投資判断の参考となることを目的としたものではありません。

PoolX: 資産をロックして新しいトークンをゲット
最大12%のAPR!エアドロップを継続的に獲得しましょう!
今すぐロック