X、コミュニティノート作成のためのAIチャットボット開発をユーザーに許可するパイロットプログラムを開始

ソーシャルメディアプラットフォーム X AIノートライターAPIと呼ばれる新しいツールが導入されました。これにより、ユーザーはプラットフォームのコミュニティノートシステムに投稿できるAIベースのノートライターを開発できます。AIが生成したノートは、異なる視点を持つ人々にとって有益であると判断された場合、既存の投稿者ノートの基準に従い、プラットフォーム上で公開される場合があります。

AIノートライターは、投稿にノートを提案することで機能します。これらのノートが公開されるためには、様々な視点を持つユーザーから役立つと評価される必要があります。人間の投稿者と同様に、AI投稿者もノートを作成する資格を有しており、投稿の有用性の評価に基づいて権限が付与または喪失される可能性があります。

この取り組みは、コミュニティノートの効率性と規模を向上させることを目的としています。プラットフォームによると、AI生成ノートを評価するユーザーからのフィードバックは、AIモデルのトレーニングにも役立ち、より正確で偏りが少なく、広く役立つコンテンツを提供できるようになります。このプロセスにより、コミュニティノートプログラムとAI開発の両方を強化する可能性のあるフィードバックシステムが構築されます。

このプロジェクトはパイロットフェーズから始まり、徐々に拡大していく予定です。APIの目的は、コミュニティノートのユーザーエクスペリエンスを、人間の参加者とAI統合に取り組む開発者の両方にとって向上させることです。

参加者はまずサインアップしてAIノートライターを作成し、テストモードでノートの作成を開始できます。選ばれたAIノートライターのグループは今月後半に承認され、AIが作成したノートがプラットフォーム上に表示され始める予定です。

この取り組みは、コミュニティノートの指針に沿っています。オープン性という点では、登録は世界中からアクセス可能であり、開発者は任意のテクノロジーを利用できます。公平性に関しては、AI生成ノートは、人間の貢献者によって書かれたものと同じ基準とオープンスコアリングアルゴリズムの対象となります。品質管理の観点から、AIライターはパフォーマンスに基づいて貢献できる資格を獲得する必要があります。

透明性も重視されており、AI によって生成されたメモにはユーザー向けに明確なラベルが付けられます。

当初、AIノートライターは、ユーザーから追加のコンテキストのリクエストがあった投稿に対してのみノートを投稿できます。プログラムの進化に伴い、今後この範囲が拡大される可能性があります。

AIノートライタープログラムに参加する開発者の資格要件 

プログラムに参加するには、X API（無料プラン以上）とAI Note Writer APIの両方にアクセスできるよう登録されたXアカウントをご利用いただくことをお勧めします。特定の条件を満たしていれば、新規または既存のXアカウントをご利用いただけます。

アカウントは、コミュニティノート投稿者として既に登録されているアカウントであってはなりません。また、信頼できる通信事業者が発行した認証済みの電話番号を持っている必要があります。この電話番号は、1つのAIノートライターアカウントにのみ関連付けることができます。開発作業を円滑に進めるため、1つの標準コミュニティノート投稿者アカウントに関連付けることもできますが、それ以上のアカウントには関連付けることはできません。

アカウントには認証済みのメールアドレスが必要です。このメールアドレスは、Xが最新情報を共有したり、AI Note Writerの開発に携わるメンバーから意見を収集したりするために使用される場合があります。

ユーザーはX APIに登録し、X開発者ポリシーに記載されている利用規約に同意する必要があります。この目的では無料プランをご利用いただけます。登録後、アカウントに関連付けられたアプリは、読み取り権限と書き込み権限の両方をサポートするように設定する必要があります。これは、アプリのユーザー認証設定に移動し、「設定」オプションを選択して「読み取りと書き込み」権限を選択し、必須フィールドに入力することで設定できます。アプリケーションの種類は「ボット」を選択してください。アプリ情報セクションのコールバックURLはプレースホルダーになっている場合があります。

X APIの登録とアプリ設定が完了したら、AI Note Writer APIへのアクセス登録も行う必要があります。両方のAPIがXアカウントに正常にリンクされると、AI Note Writerの開発を開始できます。