ビットコイン 長期保有者の売却圧力でも価格は崩れず 7月に再上昇の兆しも
オンチェーンデータ企業 グラスノードの分析 によると、ビットコイン(BTC)が10万ドルから11万ドルの範囲で保ち合いとなっている原因は、利益確定売りの増加にあるという。
特に長期保有者(LTH)による売却が目立っており、保有期間3~5年のコインで8億4900万ドル、7~10年のコインで4億8500万ドル、1~2年のコインでは4億4500万ドルの利益確定が確認された。
日次の実現利益は最大で24億6000万ドルに達しており、7日間平均でも15億2000万ドルと、年初来平均の11億4000万ドルを上回る水準にある。ただ、この数値は2024年第4四半期に記録されたピーク(40〜50億ドル)には届いていない。
クリプトクオントのアナリストである ヨンセイ・デント氏 は、長期保有者による売却は必ずしもネガティブな兆候ではないと分析している。
同氏が注目したのは、「支出出力年齢帯(Spent Output Age Bands)」という指標で、これは異なる保有期間のコインがいつ移動されたかを示すもの。また、簡略化された「バイナリー・コインデイズ・デストロイド(Binary Coin Days Destroyed)」では、長期保有者がその日にコインを動かしたかどうかが一目でわかる。
デント氏によれば、古いコインが継続的に動いている現象は、強気相場においてはむしろポジティブなサインだという。実際、価格が売り圧力にさらされているにもかかわらず、ビットコインは安定して推移しており、これは需要の強さが背景にあると指摘している。
また、過去1〜3年保有されたコインの移動も活発化しており、これは前回のサイクルで購入した層の利益確定を示唆している。
「むしろこれは、市場の主導権が古参の保有者から新たな層へと移行していることを示している。これは弱さではなく、強さの表れだ」とデント氏は述べている。
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歴史的に7月はビットコインに追い風
ビットコインは7月に上昇しやすい歴史的傾向があり、SP500指数のパフォーマンスとの相関からも今月の上昇が期待されている。
SP500は6月に過去最高の月次終値を記録しており、過去10年間では7月はいずれも好調だった。ビットコインも同様に、2013年以降の7月の平均リターンは7.56%となっており、2020年には24.03%の上昇を記録している。
ビットコインとSP500の相関性が継続すれば、11万2000ドルを超える新たな最高値が今月中にも実現する可能性がある。
CryptoConの テクニカル分析 では、ビットコインは2024年12月18日以降、195日間にわたり横ばい推移を続けており、そのうち実質的な価格変動があったのは36日間のみとされている。
これは、「第4サイクルの保ち合い拡大フェーズ」の一環であり、一見地味な横ばい相場が実は上昇トレンドの布石となっていることを示唆しているという。
2023年以降、ビットコインの主なブレイクアウトは30〜40日間の急騰フェーズを経て、再び保ち合いに戻るというサイクルを繰り返してきた。
この傾向が継続するならば、次のブレイクアウトでは14万〜15万ドルへの急騰が見込まれ、その後は再び一時的な調整に入る可能性がある。
本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。
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