ソラナ(SOL)は6月30日、初の上場投資信託(ETF)開始の 報道 を受けて一時5%上昇し、160ドルを突破した。しかし勢いは長続きせず、24時間以内に上昇分をすべて失い、複数の時間軸で弱含みの兆候が確認されている。

短期足では、SOLは過去1か月以上にわたり50日間および200日間の指数平滑移動平均線(EMA)を上回る水準を維持できていない。先週の148ドル突破など、複数の強気のブレイクが見られたものの、いずれも持続的な上昇トレンドには転換していない。

現在、148ドルの水準は下押し圧力を受けており、137ドルを割り込めば「安値更新」が確定し、短期的な上昇継続の可能性は否定される。上昇モメンタムを回復するには、145〜137ドルの需要ゾーンでの反発と、160ドルの回復突破がカギとなる。

ソラナ、一時5%急騰も失速 価格は再び147ドル割れ懸念 防衛ラインはどこか? image 0 SOL 4-hour chart. Source: Cointelegraph/TradingView

より長い時間軸(HTF)では、SOLの長期トレンドは依然として下降基調にある。5月には180ドルの主要レジスタンスを突破できず、以降は下降チャネル内での下落トレンドが続いている。

このようなチャネルは最終的に強気ブレイクにつながる可能性もあるが、過去1か月のSOLはビットコインの下落に過敏に反応しており、ビットコイン(BTC)が史上最高値付近にあるにもかかわらず、SOLは1月19日以降で約50%下落しており、明らかな出遅れが見られる。

ソラナ、一時5%急騰も失速 価格は再び147ドル割れ懸念 防衛ラインはどこか? image 1 SOL 1-day chart. Source: Cointelegraph/TradingView

もし現在の弱気トレンドが続けば、日足ベースでのオーダーブロック120〜95ドルの再テストも現実的なシナリオとなる。ただし、今後数週間で160ドルを明確に上抜けて終値を形成できれば、センチメントが反転し、短期モメンタムが長期足へと波及する可能性もある。

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144ドル維持がカギ

7月2日時点でSOLは148ドル付近で取引されており、UTXO実現価格分布(URPD)をもとにした価格帯ごとの保有状況がサポート・レジスタンスの判断材料として注目されている。

現在の価格帯は、144.5〜147.7ドルに14.3%の供給が集中するクラスター内に位置しており、強いホルダー密度が確認できる水準となっている。この価格帯がサポートとして機能するかどうかが、今後の動向を左右する分岐点となる。

グラスノードのデータによれば、144ドルを維持できるかどうかが極めて重要とされており、これを割り込めばさらなる弱気展開が想定される。

ソラナ、一時5%急騰も失速 価格は再び147ドル割れ懸念 防衛ラインはどこか? image 2 SOL: UTXO Realized Price Distribution chart. Source: Glassnode

一方で、100〜97ドル帯には全供給量の3%、124ドルには1.58%のサポートが控えているが、いずれも緩衝力は限定的であるため、144ドルを下抜けた場合には流動性の薄い価格帯に突入し、ボラティリティが拡大するリスクがある。

レジスタンスとしては、157ドルに全供給の5.55%が集中しており、上昇を阻む壁として意識される。

現状では、144.5〜147.7ドルの密集ゾーンが短期的な“防衛ライン”とみられており、この水準を維持できるかどうかが、SOL価格の次の展開を占う試金石となる。

本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。

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