インサイダー：ベンセント氏、トランプ大統領にパウエル氏を解任しないよう要請

ウォール・ストリート・ジャーナルによると、事情に詳しい関係者によると、ベンソン米財務長官はここ数日、トランプ大統領に対し、パウエル連邦準備制度理事会（FRB）議長の解任を試みるべきではないと非公式に助言したという。ベンソン長官の理由は、経済と市場への影響、FRBが年内に実施する可能性の高い利下げの見通し、そしてそうした措置が直面する可能性のある政治的・法的障害など、複数のテーマに焦点を当てていた。ベンソン長官は、経済が好調で、市場が大統領の政策に好意的に反応し、FRB当局者が年末までに2回の利下げを行う可能性を示唆していることから、パウエル議長の解任は不要だと考えている。パウエル議長が任期満了前に解任された場合、パウエル議長は訴訟を起こす可能性があり、訴訟はパウエル議長の任期満了となる来春まで続く可能性がある。ベンソン長官はまた、クーグラー理事の任期が1月に、パウエル議長の任期が5月にそれぞれ満了するため、トランプ大統領は来年初めに1つか2つの空席を埋める必要があると指摘した。ベンソン氏の慎重な姿勢は、より積極的な戦略を検討している他の政権当局者とは対照的だ。トランプ大統領は火曜日、記者団に対し、ベンソン氏は「心強い」人物だと述べた。